きっと、誰かの。潤んだ瞳に映る自分が好きなのだ。寂しい心に染み込む自分が好きなのだ。優しい言葉に愛でられる自分が好きなのだ。嫌になるほど、愛されたがり。愛した記憶はみな曖昧で。忘却の、彼方。結局。自分自身しか愛せない。