永遠、という言葉は嫌い。この世のもの全ては。移りゆくからこそ尊く美しい。それでも。久しぶりに聞いた貴方の声は。隔てた時間などもろともせずに。優しく私を包み込んで溶かした。私はただ、赤ん坊のように。ふぎゃあ、と泣いた。恋というには、あまりに深く。愛というには、あまりに幼い。けれども。いつまでも揺らぎなき存在。そう、貴方は。愛されることしか知らなかった、私の。初恋の人。