“お誕生日、おめでとう。”“ありがとう。 ・・・キミが好きな43歳には、まだまだだけど。”驚く、私。口にしたことがあったのだろうか。そう。いつも、いつも。些細なすれ違いがある度に。思ってた。“43歳のアナタと出逢いたかった。”と。私にとって。“43”は大人の男の象徴。幻に囚われているだけだとしても。私に無償の愛をくれる、かの人が。私の人生に滑り込んできたのは。43歳、だった。