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私には夫がいて 彼には妻がいる。
それは最初にわかっていたことだし 自分でなんとか折り合いをつけていけると思っていた。
けれど 彼に何かがあったときに 私はたぶん、何も気づかないままだし 私に何かがあったときもそうだ。
お互いにお互いのことを分かり得る状況にあっても 何かがあったと知らせるのはおそらくすべてが終わってから。
愛してると囁いても その後ろにあるのは間違いない現実。
昨日も彼の仕事を手伝いながら 彼の妻の存在をそこに感じながら 私は彼と深く深くキスをした。
彼を受け入れ愛していると囁く。
泣きたくなんてないと思いながら 気が付くと泣いている。
あのひとはわたしだけのひとじゃない。 わかっていたけど わかっているから
わたしだけのものだったらいいのに。
こんなふうに思ってしまう私は きっとこういう恋愛には向いていないんだろう。
それなのにどうして 好きになってしまったんだろう。
それも あんなにすごい存在のひとに。
時々無理なのかもと思う。
「私のこと好き?」と聞かずにいられない。 なんて面倒な女なんだろう。
自分でもわかってる。
でも好きになったら そんなに簡単に諦められないんだね。 昔から私はずっとそうだ。
菜々
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