My Prime Day's
さとりん



 お見合いパーティに行く〜結果発表編〜

「Meomory」に北海道旅行記アップ。
作ってたのにアップするの忘れてた。。
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お待たせしてなぃかもしれませんが、お待たせしました。
やっとこさ完結編です。
なんじゃそれ?と思う人いましたら、28日と30日の「お見合いパーティに行く」からお読みくださぃませ。


30分のフリータイムも終了し、アタシたちはまた元のように壁伝いに置かれた椅子に座っていた。

パーティが始まって約2時間ほどの時間が経過しているのだけど、2時間前と何もかわってなぃように見えるのはアタシだけだろうか?
つまり、誰も打ち解けてなぃ(みたぃ)し、相変わらずみんなよそよそしい。

「さて、パーティもいよいよ終わりになりました!みなさん、楽しかったですかー?」

司会者が精一杯の明るい声で盛り上げます。

・・・・。

だけど、そんな声もむなしく誰も何も言わない静かな会場。
その場に居るだけで、なんだか胃が痛くなってきます。

「はぃっ、みなさんお疲れのようですね〜。では、ここでみなさんに最後の記入をしていただきます。この人とお友達になってもいぃかな〜って思う人3人の番号を用紙に書いてくださぃ。後からスタッフが回収に行きますので。何回も言いますけど、空白がありますと回収できませんので、必ず埋めてくださぃねー」

お友達?

彼氏彼女じゃなぃのか?トモダチなのか?
相変わらず司会者はむちゃくちゃなコトを言ってますが、もーどーでもいぃです。一刻も早くこの場から立ち去りたい。
そして、この空腹を満たしたい!しかもとびきり極上の料理で!!
こんなひどぃパーティに出て、しかも空腹だし、この雰囲気で気分は悪いし、この最悪なコンディションを元気にするには、もー極上の料理しかなぃ!
とびきりンマィフランス料理ぐらぃは食べて帰らなきゃ、今晩は間違いなく悪夢にうなされる。ヘタしたら夢枕に誰かが立ってそうだ。

これまた、どれにしようなか方式でテキトーに3人の数字を書きスタッフに渡す。
すると

「はぃっ、それではこれからですね、見事番号が一致されたお二人には真ん中まで出てきてもらぃまして、握手をしていただきます。お友達のしるしですね。で、この場はこれで終わりなんですが、この会場を出られましたらアドレスや番号を交換してもらってもかまいません。それではいきましょー♪」

などと、ほんっととんでもなぃことさらりと言うね。
つまり、なんだあれか?この会場を出たら勝手にしろと。そこからは責任は持てないぞと。俺らはあくまでトモダチを紹介しただけだからな、、と、こう言いたいわけか。
クッソー。ココを出たらソッコー駐車場まで走って行ってやる!

そんなことをもんもんと考えてると、

「・・・はぃっ、お次のお友達はですね〜、○○さんとさとりんさんでーす。おめでとうござぃまーす。はぃ、真ん中に出て握手してくださぃ」

などと、アタシが選ばれてるではなぃか。汗
トモダチに背中をぐぃぐぃ押されながら、ジャージ姿でヨタヨタ出ていくさとりん。ん〜死ねる死ねる。

そして半笑いで軽くお辞儀をし握手するさとりん。これだけで3回は死ねる。

その引きつった顔のまま席に戻ろうとすると

「なんと!またまたさとりんさん!おめでとうござぃまーす。今度は、○○さんとお友達ですよ〜」

などと、アリエナイコトに2回もお友達になってしまった。
まだ自分の席に戻ってもなぃのに、悲しくUターンして司会者のもとに戻るさとりん。
ふとトモダチらをチラリと見ると、ヤツらはこれまたアリエナィくらぃ笑い転げてた。

一通りこのミサのようなパーティも終わり、ゾロゾロと会場を出て行くみんな。
かなりの精力を吸い取られたかのように動けないアタシたち3人。
でも、こんな場所に長居は無用。

トイレに行って帰るか、、、と扉を開けると、そこにはとっくの昔に帰ったと思われた男どもがウヨウヨいるではなぃか。
何がなんだかわからなぃさとりん。

すると友達Hの前に、彼女と無事?お友達になれたという男が「あのぉ、、アドレスとか教えてもらっていぃですか?」と現れた。

ひぃぃぃ、、、怖い怖い、、早くトイレに逃げ込もうと思っていると

「あの、コレ俺の名刺です」

そう言いながら近づいてきたのは、先ほどお友達になった人。

「裏にアドレスと電話番号書いてますから」

そう言いながら頬を染める30過ぎのオトコ。
キ、キモィ・・・滝汗。

「あ、ありがとぉ、、ござぃます。アタシ、、ちょっとトイレに・・・」

そう言いヤツから離れようとすると、今度は2番目にお友達になった男が

「アドレス教えてくださぃ」

ときたもんだ。
なんだ、お前ら、、、会場内ではあんなにシャイボーイだったじゃねーか。なのに1歩外に出たらコレかよ。

どうしようかと、しどろもどろしていると、今度はそこに友達になっていなぃヤツらまでもがやってきて「アドレス」「アドレス」「電話番号」「電話番号」と言ってくる。
ゾンビが墓場から出てくるかのように、どんどこ沸いてくる。

いつの間にか周りは人だかりで、さすがにケンカまでにはならなかったが、そこから1歩も動けない状態になってしまった。

ココで誤解されぬように言っておきたぃが、はっきり言ってコレはモテテいるのではなぃ。
こういう場では、とりあえず数打ちゃ当たる作戦を取るのはアタリマエなのだ。
それにしても、予想をはるかに上回る群集に気分の悪さをおぼえながら、なんとかアタシたちは建物の外にでることに成功した。

外に出ればこっちのもの。
後は駐車場に向かって歩くだけ。
すると植木の陰から、またもやオトコ軍団がゾロゾロと出てき

「ねぇ、これからご飯でも軽く食べん?」

などと言ってくる。こいつら、、、出待ちなんてやってやがったのか。
その事実に、またもや気分が悪くなり、アリエナイくらぃの競歩でアタシらは無言のまま駐車場に急いだ。

するとヤツらも競歩で数メートル後をついてくる。

必死な形相で競歩で歩く女3人の数メートル後ろを、同じく競歩でつぃてくるオトコ数人。
なんともシュールです。
警察がいたら、間違いなく止められてた。それほどシュールだったと思う。

ソッコー車に乗り込んで、すぐロックした。
するとヤツらはドンドンと車の窓を叩いてくる。

「ねーねーご飯行こうよ〜」

気分はスッカリ、ホラー映画の主人公。隣では友達がキャーキャー叫んでる。
「は、早く車出してよっ!!!キャァ!!」とか、ホントこれはホラー映画か。
そんなワケで、車のまわりに人間はいるけども、アタシは迷わずアクセルを踏んだ。
その時

ガコンッ

などと、不吉な音がしたけど聞こえないフリ。
どうやら、何かを踏んだような感覚。たぶん、誰かの足を轢いたようだ。
その証拠にバックミラーで確認すると群集の中の1人がうずくまって足を押さえている。

人身事故

という言葉が頭をよぎったが、ここはあえて知らぬフリ。ナンバーを覚えられる前に颯爽とアタシは去って行きました。
一難去って、やっと落ち着いたアタシらは無理やり押し付けられた名刺を見てみた。
すると結構デカィ会社の重役みたぃではなぃですか。ちょっと心が躍ったケド、アタシらはその名刺を捨てた。
キレーに破ってゴミ箱行き。

かなりの疲労が体にあるのだけども、このまま家に帰りたくなぃ。それだけは避けたい。
でも、すでに時刻は夜の11時。こんな時間にフランス料理屋が開いているワケもなく、仕方なしにいきつけのラーメン屋に入った。

恐るべしお見合いパーティ。
パーティ中は、さも嫌々来てますといわんばかりのやる気のなさだったのに、あの部屋を出た瞬間狼と化した男たち。
でもね、世間にはどうやらちゃんとしたパーティは存在するようです。
今回はただ「友達を見つけましょう」というテーマだったので、条件なしの誰でもOK。そんなに彼女が欲しけりゃオトコどもそこそこの金払いな!というパーティでしたが、例えば年収1000万以上などの条件がついていれば、今度は立場が逆転し、オンナが1万や5万円もの金額を払うようになるそうです。
つまり、タダだとか1コインでイィモノを釣ろうという考えが浅はかだったようです。
それなりのものには、それなりのリスクがあるもの。
うまぃ話なんて早々なぃ。

社会に出たばかりのアタシらに、今回のコトは痛いくらぃ身に染みた。

ちなみに、高校の頃の友達Yは、今回のこのパーティ話を笑いながら聞き、その教訓を得て、年収1000万以上のパーティに行き、見事医者(内科)をゲットし、2年ほど前に結婚しました。
今は、アタシと同じく全国を転々としてるようです。

まぁ、この医者も一癖も二癖もありそうなヤツなんですが、この話はまた別の機会に・・・。

2005年08月03日(水)
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