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■ 不倫の事情 〜過去の恋愛14〜
Livraryに「ふにゃふにゃ日記【菜摘 ひかる】」更新。 彼女が死ぬ間際に書いた本で、死後出版された本。あとがきは遺書のようでした。
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10月の誕生日が過ぎれば、
次はクリスマス。
「何が欲しい?」
そう聞かれ、
「プラダの財布」
と、アタシは迷わず答えた。
ちょうどこの時、プラダが流行っていたのです。
クリスマス1週間前、
いつものように高橋さんの家に行き、
プレゼントなどを早目に購入するコトを知っているアタシは、
こう聞いた。
「ねぇ、もぉ買ってるの?」
「うん。もぉ買ってあるよ」
「そっか・・・。じゃぁ今ちょうだぃ」
「は?今!?ちゃんとクリスマスに渡したいよ」
「いつ渡しても同じジャン。アタシ早く財布欲しいのよ」
「うーーん・・・」
「今の財布、元彼から貰ったヤツだしぃ、、、。 かなりボロボロだしぃ、、、」
「わかったよ。ほら」
そう言って、高橋さんは押入れから大きな袋を出してきた。
え・・・・・?
・・・・財布だよ・・・ね?
なぜにこんな大きな袋に入ってるんだろう?
「ねぇ、なんでこんなに包みがでかいの?」
「まぁ見てみ?」
そう言われ、袋を開けると、
なんともカワィらしぃピンクと赤のチェックのエプロンが出てきた。
はぁ〜?
「悪いケド、エプロンはいらなぃ」
「なんでよー。コレでご飯作ってやー。
それに結婚したら、こういうのいるだろ?」
そう言いながらニヤニヤする高橋さん。
肩を抱いてこなぃでくださぃ。
ってか、コイツまだ言ってるよ・・・。
よく見ると、プラダの財布もちゃんとあったんだけど、
なんせエプロンのショックがでかくて、
喜び半減。
そのまま、ソコに泊まることになると、
やっぱり求めてくる高橋さん。
真っ暗にすれば、顔なんてわかんなぃ。 (超失礼)
コレはJONだ・・・JONなんだ・・・
と、何度も自分に言い聞かす。
だけど、マインドコントロールはやっぱり無謀だったらしく、
「アタシ、やっぱり帰る!」
そう言って、
1週間早いクリスマスプレゼントを持って、
アタシは玄関まで走って行った。
すると下着姿で見送ってくれる高橋さん。 (玄関まで)
「ごめん、アタシ帰るわ・・・」
「わかった。またな」
そう言って、ふと彼を見ると・・・
トランクス一丁だから、一目瞭然。
なんで、この人こんなニヤニヤしながら歩いてんの?
立てたままニヤニヤしながら歩く姿は、
どう見ても変質者。
アタシは、本当に気持ちが悪くなり、
吐きそうになった。
アタシ、この人と今までエッチしようとしてたんだ・・・。
そう思うと、何に対してかわからなぃけど、
妙に罪悪感のようなものまでうまれてき、
アタシはとんでもなく落ち込んだ。
でも、おじさんはキスがすごく上手。
エッチも上手なのだ。 (一般的に)
よく若い女の子が、おじさんとエッチすると
「もぉ若いヤツとはできなぃよっ!」
なんて力説してる子が多いけど、ほんとそう。
全然違う。
包容力というか、テクというか、、、
説明が難しいんだけど、素晴らしい。
初めて高橋さんにキスされた時、
頭の中が真っ白になった。
体中がとろけそうだ。
とにかくこんなキスは後にも先にも、
初めてだ。
だけど、アタシはあるキスが原因で別れを決意した。
そのお話は、また次回・・・・。
たかがキス。
されどキス。
だけどやっぱり大事です。
2005年10月21日(金)
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