朝は白い霞の舞う空気の中天井を見つめる暇もなく時計を探る昼はうっとうしい人の群れの中前屈みで時計と話す夜は他のデジタル時計達がやたらと声をかけてくる私は彼等の電池を抜いて家に置いた私の時計に持っていくだけどはまらないどの電池もはまらない針の無い私の時計ため息ついて今日も眠るただ白い霞を抱き締めるように