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憂いの泉
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2005年11月04日(金)
文章にして表したかったこと2


彼はとても幸せな子なんだ。

自分の行きたい大学に行けて、
しかも大学に入るときに一浪、院に進学するときもまた一浪。

彼の家には一回だけ行ったことがあるんだけど
いわゆるベッドタウンの普通の一軒屋。

ドラマーの父親は音楽について理解を示してくれるし、
小さいときから彼にピアノを弾かせて、
彼の出る演奏会には毎回足を運んで聴きにくる。

彼も私も車を運転するの、けっこう好き:
でも私は自分の車を持ってないから運転できるのは
親が仕事休みで家の車が空くときだけだけど、
彼はなんだかんだ言って自分の車があるから
みんなから重宝されるし、女の子とドライブもできる。

そして、心身ともに問題なく、健やかなり(彼女曰く)。




じゃあここらで私の自己紹介。

私の行きたかった大学?

実家からはとても通えない遠くの大学。

でも高校3年の冬にセンター試験の社会の科目を
選択するにあたって、行きたい大学について親に話をしたら、
お金がないからダメって言われた。

地元の大学だったら後期試験でもけっこう合格できそうだったから、
「遠い大学に前期試験合格→地元の大学に後期試験に合格→
それでも地元の大学に進学する」っていう条件付きで
前期試験だけでもその第一志望の学校を受けさせてって頼んだら、
やっぱりお金がないからダメって言われちゃった。

万が一に浪人ってことになってもお金がないんだって。




あと、決定的にショッキングなのは、
うちの親が演奏会を聴きにこないことです。

高校からオーケストラのメンバーとして演奏会に
出演したりしてるんだけど、
私が出演する演奏会のチケットをタダであげても
面倒くさがって聴きにきません。

確かに二人とも出不精で、しかも普段演奏会があるホールは
電車で30分くらいかかるとこにあるから、
億劫に感じられるのかもしんない…と百歩譲って考えたとしても、
家から車で10分とかからないホールの演奏会に招待しても
来ないんだからもはや為す術がないです。

しかもその演奏会に来てなかったのをどうして知ったかというと、
後になってから、2枚しか渡してなかったチケットの2枚ともを
家の中で発見してしまったからです。

演奏中にやっと二人が聴きに来てくれてる…と思いながら
少し感慨に浸ったりしてたんだけど、すっかり騙されてました。

がびーんすぎて涙がちょちょぎれるようです。




彼がとても幸せな子に見えます。

私が欲しくてたまらないものばかりを、
それが存在することがさも当然のように持ちあわせてる:
そんな感じがします。

こんなこと言ってたら(今の)彼女に
「悲劇のヒロインぶってるみたい」って怒られたけど。





エンピツ