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憂いの泉
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2006年01月26日(木)
一握の砂。


彼女から年寄りだとか女っぽいとか言われるけど、
そんな私でもいっちょまえの青年らしいところが発見されました。

毎週立ち読みするマンガ雑誌です。

ジャンプのワンピースとジャガーさん、
マガジンのクロマティ高校に濱中アイにスクールランブル…
みたいな感じです。

だいたいアホなのが好き。

で、今週のネギま!で、
好きな人に自分の見られたくない弱点を見られてしまった女の子が、
独り公園でがびーんってなってる間にライブの時間がきちゃって、
なおがびーんってなる話がありました。

そのがびーん感が、いつかのときといっしょでした。





約束の時間の5分前。

今から急いでも到底間に合わなくて、
ただ時計の針が、約束の時間をゆっくりとすぎていくのを見守るだけ。

言い訳も何もなくて、悪いのは自分だけで、
リカバーする手段は何もなくて。

なんとなく、いつまでも止むことのない、どしゃ降りの雨みたいな。

4分59秒前、
4分58秒前、
4分57秒前、
4分56秒前…。

降り続くどしゃ降りの雨の、思ったよりも小さい音のように、
砂時計は音をつづりながら時を刻み、
やがて砂はゼロになる。





そんなことを考えながら、ふと浮かんできた言葉が
「一握の砂」。

手にすくった砂が音を立てて流れ落ち、
ゼロになってもまだいつまでもサラサラという音が聞こえてくる感じ。




小説を読んだこともないし、だいたい誰が書いたのかも定かでなかったんだけど、
そのタイトルだけは耳に残っていた「一握の砂」という小説を
読んでみたくなり、ブックオフで探してみることにしました。

太宰治だっけかな、芥川龍之介だっけかなと探してみたけど見つからず、
代わりに芥川の「侏儒の言葉」という本に目をつける。

表紙にある文章の中の
「社会の常識に対する激しい憎しみ…がこめられていて」という
一節に興味をひかれました。

で、モバイルヤフーから「一握の砂」を検索してみると
石川啄木という名前が出てきて、そういえばそんな感じだったかな〜
と自分の教養のなさを実感…。

結局ブックオフにはなかったので、「侏儒の言葉」だけ手にしてレジへ向かうと、
ワゴンセールでクラシックのCDが750円均一であるのを発見。

ざぁーっと目を通し、あまり目にしたことのない
シベリウスの「ベルシャザール王の饗宴」の入ったものと
ベルリオーズの「テ・デウム」の入ったやつの2枚を衝動買いしてしまいました。

今月は、無駄ではないけれど身に過ぎた出費が多いので
お財布の紐を締めないといけません。





エンピツ