私の雑記帳
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娘が家を出て行った。 嫁に行ってしまった。 私は相手にも会わないし、どんな家庭なのかも知らない。 知りたくない。
わかっていたことだが、私はその日家に居られなかった。 人気の無い田んぼのほうに車を停めて時間をつぶしたりした。
お昼近くなって家に戻ると 娘の居た部屋の最後の荷物も無くなって空っぽだった。 部屋の端に亡父のお仏壇がある。 その前で私は一人で号泣した。
テーブルの上には手紙があった。 娘は最後まで私と和解しようと努力していたが 私は娘を許せないと思う。 そこにはたとえ身勝手であろうと私には私の気持ちと意地もある。
4年前に父が亡くなって家族の形が少しずつ変わってしまった。 頼りにしていた娘が出て行き、 私はどうやって生きていけばいいのだろう。
誰にもわかってもらえない。 だれにも助けてもらえない。 どうやったら生きるというレールに乗れるのか どうしても世の中に出て行けない。
父の仏壇(骨壷)の前で途方にくれる。 最後の最後は仏壇の前で父の元に行くのかもしれない。
ここはおそらく誰も読んでいないだろうし これからも誰も見ないだろうけれど もし本当に私が死んでしまっても ここにこの日の、私にとって絶望的な気持ちの一日のことを 記録しておく。
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