気付いたら、いつも行く たこ焼き屋さんの前にいたのです。
だけど、受験が終るまで行かないと 心に決めていたので、
心ゆくまで、匂いを嗅ぎまくっていたのです。
すると、背後からずっびー、ずっびーと、汚らしい音が聞こえるじゃないですか。
とてもいやな予感がしたけど、後ろを振り返ってみたのです。
すると、やっぱり亀子がいたのです。
亀子 「いつもお世話になっているので、たこ焼き おごらせてください。」 ニコニコ。
あみ 「いいよ。悪いから。」
亀子 「いいじゃないですか、おごらせてくださいよ。ねっ!?」 ニコニコ。
あみ 「後輩に、おごってもらうなんて出来ないよ。」
亀子 「いいじゃないですか。ねっ!? ねっ!?」 ニコニコ。
ダメだと言ってるのに、ホントしつこいですよ。
しつこいのにも 程があるじゃないですか。
いい加減に 諦めろって、話しですよ。
だけど、全然 諦めそうにもないのです。
ここは、先輩である私が、折れるしかないようですよ。
全く私ってば、後輩に甘いのですから。
自分で自分が いやになりますよ。
だけど、私が折れる事で、世の中が 丸く納まるなら、
それはそれでしょうがない事だと思うのです。
あみ 「じゃ誰にも言わないでね。」
亀子 「はい。」
そして、必然的に話題が、おしっこの話になったのです。
亀子 「この頃、おしっこが ふたつに割れるんですけど。」
あみ 「何?ふたつに割れるって?」
亀子 「左右に、散らかるんですよ。」
あみ 「分かれちゃうって事?」
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