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■ 夜明け
夜明けとともに、 歩きだした。
辺り一面には、 降り積もった雪のカケラたち。
空から舞い降りる、 大粒の雪。
空を見上げ、 手のひらを胸の前にかざしてみた。
雪は、 すぐに手のひらからあふれ出た。
降り積もった雪を、 この手に掴もうとした。
でもそれははかない粉雪で、 もろくも崩れさってしまう。
雪はさらさらと手のひらを流れて、 地面に落ちた。
一歩一歩、 積もった雪を、 踏みしめながら歩いた。
凍えるような寒さだったけど、 風はなくて、 思ったよりも寒くなかった。
光射す方へ向かって、 ゆっくりと歩いた。
たどり着いたその先に、 必ず未来があると信じて。
2006年01月01日(日)
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