fleur bleue
sora



 夜明け

夜明けとともに、
歩きだした。

辺り一面には、
降り積もった雪のカケラたち。

空から舞い降りる、
大粒の雪。

空を見上げ、
手のひらを胸の前にかざしてみた。

雪は、
すぐに手のひらからあふれ出た。

降り積もった雪を、
この手に掴もうとした。

でもそれははかない粉雪で、
もろくも崩れさってしまう。

雪はさらさらと手のひらを流れて、
地面に落ちた。

一歩一歩、
積もった雪を、
踏みしめながら歩いた。

凍えるような寒さだったけど、
風はなくて、
思ったよりも寒くなかった。

光射す方へ向かって、
ゆっくりと歩いた。

たどり着いたその先に、
必ず未来があると信じて。


2006年01月01日(日)
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