fleur bleue
sora
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真夜中の訪問者
真夜中に一人、
部屋に籠もると、
「それ」はいつも現われる。
ドアをノックする音で、
「それ」の存在に気づく。
私の存在に気づいた「それ」は、
音もなくゆっくりと部屋に入ってくる。
「それ」は、
人の形をした影。
孤独という名の影。
「それ」は、
すっと私の後ろに立ち、
じっとしたまま動かない。
姿は見えなくても、
強烈に気配を感じる。
でも、決して振り返ってはいけない。
振り返ったら、そこには絶望しかない。
2006年01月04日(水)
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