fleur bleue
sora



 蘇る記憶

忘れよう。
どんなにそう願っても、
記憶の果てから、
思い出が蘇る。

ゆっくりと近づいてきて、
少しずつ私を追いつめる。

あなたと過ごした、
偽りのない、愛の日々。
幸福な毎日。
疑うことなく永遠を信じていた。

別れは突然に訪れた。
今まで積み上げてきたものは、
瞬く間に壊れて、砕けて、弾け飛んだ。
音を立て、崩れていった。
永遠なんて、あまりに脆い幻想。

二人重なり合った夜。
あなたはまっすぐ私の目を見ていた。
恍惚の表情を浮かべながら、
そこにある愛に、迷うことなく溺れていた。
そうしている間だけは、
どんなに嫌なことも、
すべて忘れていられた。

あなたがくれた、愛のことば。
今でも大切に思っています。
思い出す度に、哀しみで、涙に暮れる。

あなたの声がきこえる。
優しく響く、あなたの声。
私、ずっと癒されてた。

もう二度と戻れない愛だけが、
私の心に深く刻まれています。

2006年01月19日(木)
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