★神主の遠吠え日記☆

2005年12月08日(木) パールハーバー

伊勢の神宮にお参りをしてきた。
いつ訪れてもあの清清しさは気持ちいい。
平成25年に執り行われる第62回神宮式年遷宮。本年よりその行事が始まっている。時代が移り変わりその奉賛が大変にはなってきているが、どこかの有識者会議とは違って伝統に従い古儀に倣い、大御神様に新しい御正殿にお遷り願う。二十年に一度、西暦の690年から今日まで連綿と守り伝えられているのです。

今日は12月8日、真珠湾攻撃の日でした。
以前日誌にも記したと思いますが、世界連邦日本宗教委員会の事務局の頃、毎年この日真珠湾のアリゾナ記念館を伺い、慰霊を捧げてました。開戦となったこの場所、そして終結となった広島・長崎を線で結び慰霊の誠を捧げておりました。今年も宗教宗派を超えた慰霊団が訪れていることと思います。
今では現地の方々も温かく迎え入れて下さってます。真摯な祈りが、そして日米の戦没者の御霊が繋いでくれたと信じてます。

今日の朝日新聞社説を抜粋引用いたします。
『「あの戦争のおかげでアジアの人々は植民地支配から脱したのだ」と、いまだに主張する人たちがいる。
 戦争の初期にフィリピンやインドネシアなどで、一部に日本軍を「解放軍」として歓迎する動きがあったことは事実である。戦争が独立を早める結果をもたらした地域もある。
 だが、現在は親日的とされるインドネシアですら、高校生向けの歴史教科書は「わが国を占領したことのある国の中で、日本はもっとも残酷だった」と記す。それが実態だった。
 都合のいい部分にだけ光を当てて戦争を正当化するような言動は、アジアの心ある人々を遠ざけるだけだろう。
 時はめぐり、いま東アジアに共同体を作る構想が持ち上がっている。そのパートナーはみな、あの戦争の苦しみを味わった隣人たちである。
 シンガポールのリー・クアンユー元首相は開戦時、18歳の大学生だった。回顧録(日本経済新聞社)で日本についてこう書いている。
 「占領時代のつらい体験を持ち、日本人の特質に潜む恐ろしい一面を知りながら、それでもいま私は日本人を立派だと思う。日本人の持つ集団の結束力や規律正しさ、知性、勤勉さ。それらすべてが日本の力のもとになっている」
 こうした思いに応えるためにも、歴史を正面から見つめ、過ちは過ちとして率直に認めなければならない。その基盤に立って共に未来を築きたい。
《引用終了》

これが戦時下、先頭きって国民を煽っていた新聞の説なのです。
「都合のいい部分にだけ光を当てて」いるのは朝日のほうであって、「歴史を正面から見つめ」「率直に認めなければならない」のも朝日である。
「とにかく悪いことをしたのは日本だけなんだから、謝り続けていくことを基盤に共通の未来を築かなければならない」と仰っているようである。
「過ちは過ちとして率直に認めなければならない」そうなんですよ、そういうふうに特定アジアの国々に朝日から率直に言って下さい!


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