★神主の遠吠え日記☆

2005年12月15日(木) こんなこと言ってる!

本日付け小泉内閣メールマガシンに例の有識者会議の吉川座長の寄稿があった。
下記に引用

[特別寄稿]
「皇室典範に関する有識者会議」を終えて・前編
(皇室典範に関する有識者会議座長 吉川弘之)

 皇室典範に関する有識者会議の委員になることを依頼されたとき、検討の
対象は法律であっても、それは皇室制度に関わることであり、恐れ多いこと
だという念にとらわれないわけにはいかなかった。
 しかし、現在の皇室の構成からすれば、皇位継承制度の在り方について、
早急な検討が必要であることは理解できるところであり、総理からの依頼で
ある以上、一国民として断るわけにはいかない。
 有識者会議が依頼されたのは、将来にわたり皇位継承を安定的に維持する
ための検討を行うことであった。
 皇室制度はわが国の長い歴史において常に中心にあり、現在は、憲法に
「天皇は、日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴」とある。検討の対象
は、国家の基本にも関わるものであり、極めて重いものである。
 しかも、私たち国民が理解する「象徴」とは、国民一人一人の思想に依拠
して多様であり、制度に対する見方も、多様な思想、すなわち歴史観や国家
観によって様々であるはずである。
 この重く難しい課題を前にして、私たちは、まず、現在の制度を変えずに安定的な継承を維持することが可能かどうかを詳細に検討した。その結果、現在の皇位継承資格者の4つの要件、皇統に属すること、嫡出であと、
男系男子であること、皇族であること、をすべて満たす資格者を、今後安定
的に確保することは極めて困難という結論になった。
 いわゆる旧皇族の復帰等についても検討を行ったが、たとえそれを行った
としても中長期的な解決とはならず、また、国民の理解と支持、安定性、伝
統いずれの点でも問題があるとの結論に至った。

 それでは、どのようにして可能な案を考えていくのか。そのとき、私たちは、様々な歴史観や国家観を踏まえながらも、その中の特定の立場に基づく議論をすることは差し控えるという態度をとった。特定の立場を背景とした考え方は、他の立場を否定することにもなってしまうからである。
 そこで、私たちは、憲法に戻り、その範囲内で可能な方法を探るという方
法をとることとした。そうして、明治及び現行の皇室典範についての検討の
経過も追う中で到達したのが、女子や女系の皇族への皇位継承資格の拡大で
ある。
 (次週・後編へ続く)
以上、引用終了

「様々な歴史観や国家観を踏まえながらも」って全く踏まえてないでしょ!だって本人が「私たちは歴史観や国家観で案を作ったのではない。歴史観は国会で議論すべき問題だ」って言ってるでないの?!
「特定の立場を背景とした考え方は、他の立場を否定することにもなってしまうから」って「特定の立場」ってどういうこと?「他の立場を否定」って?一体だれの立場に立ってんの?「皇室」の立場は?何言ってんだか。
何だかねぇ。後編もあるようなので・・・
でも「詳細に検討した」様子もなく「国民の理解と支持、安定性、伝統いずれの点でも問題があるとの結論に至った」との結論も問題があるんだけど・・・


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