ギクの日記
ぼちぼち書いております
2007年12月15日(土)  【お金】について


「息子は一億円が当たった」「その男は一億円持っている」

その一億円のために、息子のご機嫌を取る家族、
親しくなろうとする友達、その男に甘える女性。
これは、ひと昔のロト6のCMです。
あまりにも印象的だったので、今でも記憶に残っています。

「お金があれば父親も子供のいいなりになるんだ」
「お金があれば彼女もできるんだ」
「お金があればすべて思い通りになるんだ」
そのCMを見た子供は素直に、そう受け取るはずです。
大人の社会でも残念ながら、そう思っている人もいる。
実行している人は、いないとは言い切れない。
ニュースで、よく取り上げられる殺傷事件を起こしてしまった動機は
大半が金銭トラブルからきていることから
今の社会は、どうやら何か歯車が狂っているようです。


さて、学校生活を振り返ってみてください。
宿題をやって、学園祭をやって、体育祭をやって、成績を上げて
掃除をやって、先生に褒められて、お金が貰えましたか?
クラブ活動をして辛い練習に耐えて、試合に勝ってお金が貰えましたか?
お金はもらえません。その代わり何か得たのではないですか。

損得勘定でしか動かないものは、人間として寂しすぎます。
逆に、文化祭 「最後から、何かをやろう」 と思ったり
体育祭 「かったりーよ、ダルイよ〜」 と言いながらも、全速力で疾走したり
クラブ 「もう、やめたい」 といつも心で思いながらも最後まで頑張ったり

学校生活ってそういうものだったでしょう、そこで何を培いましたか。

この世の中には、お金で買える物と買えない物があります。
いくら、お金をたくさん貯めようが、いくら立派な肩書きをつけようが
どんないい暮らしをしていようが、最終的に“楽しい人生”だったって
自分に誇りが持てる、自分が歩いてきたということに対して誇りが持てる
生きた。という事に対して誇りが持てる。そんな人生の方がずっと素晴らしい。

いつか、自分の子供に
「おとうさんはこれだけお金をためたよ。」 「こんなりっぱな家をのこしてくれたよ。」
と言われるよりも、
子供から 「うちのおとうさんは、こんなにほこり高く生きました。」
といわれる方が価値のある生き方だと思います。



お金より大切なものを、自分なりに探してみてください。


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