図書館に行くために、家を出ると国道の方から「うわぁ〜」という歓声が上がっていた。 なんだ、なんだと歓声が聞こえる方に足を運ぶと沢山の人達が声援を送っていた。
「あぁ〜!そっか」僕は、ようやく気がついた。 今日は東京マラソンの日ではないか。
僕は長距離を走るのは嫌いだが、観るのはわりと好きなのである。
42.195キロの長く険しい道のりを ただただゴールだけを目指して黙々と走る姿に いつも感動させられる。
長い距離を走り続けていれば、当然足に疲労がたまる。 足の痛みに耐えられず途中で走れなくなって棄権する選手も中にはいるだろう。
それでも懸命に前だけを見つめ 思うように動かない足の痛みと戦いながらも一歩一歩前進していく姿は まさに「自分自身との戦い」である。 自分自身に勝って最後まで走り続けたときの達成感は 完走したものでしか味わえないものであろう。
なんて事を考えながら自分の腹の肉を掴み 僕も走らないとなぁ〜と思ったのであった。
そしてなにより、黒さんが無事に完走している事を祈る。 たぶん無理だと思うけど・・・・。
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