ギクの日記
ぼちぼち書いております
2008年06月08日(日)  ナイフは何のために

食うか食われるかの自然界において、食われる側の動物。

食われる側の動物といえば、頭に浮かぶのが、鹿、羊、牛など
草食動物がほとんどだ。
自然界で、つねに肉食動物から狙われ襲われる彼らには
肉食動物のような鋭利な牙や鋭い爪を持っていない。
その代わりに、立派な“角”を持っている。
草食動物は肉を口にすることがないから、牙や爪は必要ないのだろう。

では、その立派な角は何のためにあるのか?

草食動物は、角のほかにも、外敵から逃げるための脚力が発達している。
それを考慮するに、やはり角は自分の身を守るためにあるのではないか。
角の形状を見ると、中には突起物のように尖っていているものもあり
その角に突かれれば、危害を加える凶器にもなる。
でも、草食動物たちは凶器にもなる角があるにもかかわらず
自らの角で、誰かを傷つけることはしない。
あくまで、外敵がもつ、牙や爪の武器による攻撃から
迎撃するために、角を防具として使用している。


人間界にも“ナイフ”という凶器がある。
自然界と違って、食うか食われるかの瀬戸際の世界ではなく
平和な世界にもかかわらず、ナイフを所持している人がいる。

そのナイフは何のために必要なのか、自分の身を守るために必要なのか?
では、誰の攻撃から身を守るのか。
結局、ナイフは誰かを傷つけるための凶器として使用されてしまう。

そして、またナイフによる痛ましい殺傷事件を引き起こした。

7人もの人を殺し、10人もの人を傷つける。

過去に何があったか知らないが、理由はどうであれ
命を奪うという行為が如何なるものか、今一度見つめ直して欲しいと切に願う。


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