ギクの日記
ぼちぼち書いております
2008年12月14日(日)  フォースと共に

けたたましい電信音で起こされ、寝ぼけたまま電話に出ると
樹君の口からダースベイダーのテーマが流れてきた。
若干ずれていたが、ツッコミを入れる元気もなかったので用件だけ聞いた。

『何、こんな朝っぱらから』
「今からパチンコのスター・ウォーズ打ちにいかねぇ〜」
『いいけど、まだ九時ジャン午後からにしない?』
「ダメ、朝一で並ぼうよ」
『午後から用事でもあるの?』
「別にないけど」
『なら、いいじゃん午後で』
「午後からじゃ、座れないよ」
『そんな人気あんの?』
「朝一で並ばないと、まず座れないね」
『いやさぁ〜、朝の四時ごろまで飲んでいたから眠いんだよ』
「この前、俺も同じだったけど付き合ってやったじゃん」
『そうだったけな、しゃない今から着替えて向かうよ』
と電話を切って、そのまま布団をかぶってしまい爆死。

ぱっと眼が覚めたときには、もうすでに11時を回っていた。
着信履歴が6回、メール数が2件、すべて樹君からの苦情。
『すまん、マスター、C-3POを修理していたら遅れてしまった』
と苦し紛れのメールを打って送ったら、すぐさま返信が来た。
「アナキン何をしている早くこい」どうやら怒ってはいないみたいだ。
罪の意識を感じていたので心底ほっとした。


なるほど、なぜ怒っていなかったのか、着くなりすぐさま理解した。
島に1人だけバカ出ししているやつがいた。よく知っている人物だ。
『並ばないと座れないんじゃなかったのか?』
そいつの周りに誰も座っていなかったので嫌味たらしく言ってやった。
「お前のために確保しといてやったんだよ」
あからさまなウソだが『ありがとよ』って言っといた。
『それにしても開店一時間半で5箱積むって絶好調じゃん』
「まぁ〜ね、フォースを込めたからな」
『あっそ』
樹君の隣に座り確変の演出を横目で見ながら、自分の台を回し始める。
スター・ウォーズは初打ちだったので
どの演出が熱いとか、このリーチは期待できるとか、もちろん知らない。
なので、いつの間にか自分の台が大当たり確定のモードに
移行していたことに気づくのが遅れた。
『ヤベェー、これ大当たり確定パターンだ』
「ホントだ、やっぱ違げなぁ〜アナキンは」
『まぁ〜な、こちとらジェダイ騎士団だからな、ダースモールには負けるはずない
でも8連もしているマスターには負けるよ』
「いやぁ〜久しぶりだよ、こんな連チャンするの」
『やっぱ、俺らジェダイ騎士団だな』

と、こんな調子でアホな会話のやりとりばかりしていた。


お互い、ドル箱の山を築き上げ
ジェダイ騎士団の生き様を、俺たちは確かに受け取ったであろう。
まぁ〜受け取ったところで何一つできんがな。


『今日の一枚』
一応これ主役がダースベイダーのはずなんだけど、影が薄かった。



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