落としましたよ。
あなたのじゃないんですか。
『 夢 』
というフレーズが突如、浮かんだ。
浮かんだというよりは、空の方から聴こえてきたと言った方が近い。
そう、宝くじ売り場の前を通り過ぎようとした時に!
僕には、はっきりと聴こえた。 そして悟った、天使が舞い降りたのだと。 僕は立ち止まり空を見上げ、天使っぽい雲に向かって丁寧にお辞儀をして 宝くじを購入するつもりは、これっぽっちもなかったが 身体を90度反転させ、宝くじ売り場へGO。
天使とは程遠い、むしろゾンビ系の売り子のおばちゃんから なけなしの三千円を握り締め支払い、一口購入。
「当たるといいですね」 と、心にもない一言を吐かれ。 どうせ、心の中じゃ 「一口しか買わないで当たったら苦労はしないわ」 とか 思っているに違いないクセにと、いつもなら毒を辺りに撒き散らすのだが 今回ばかりは、天使のお導きがあったので心配ご無用。 「ありがとうございます」 満面の笑みで微笑み返しておいた。
2億円と贅沢は言わないが 1万円ぐらいは期待していいかなぁ〜。
でも、もし奇跡的に2億円が当たったら まず携帯電話でも換えようかなぁ〜。 うん、待ってよ それより先に、パソコンも換えたいなぁ〜。 いや 地デジ対応テレビも欲しいなぁ〜。
そんな、小さな夢を見る僕であった。
あぁ〜、ホント自分は夢が小さくて、みみっちくて情けない。
男だったら、ド〜カンと三億円が当たったら すべて塩に換えて、海に流し、海の塩分濃度を濃くする。
ぐらいの男気を見せないと〜。
まぁ〜、そんなヤツが実際にいたら 正真正銘のアホだけど・・・・。
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