Leben雑記
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2006年04月20日(木) |
好みのタイプは? と訊ねることのおぞましさ |
エネルギーが向かう方向が変わるということ。 ある経路に押し寄せたエネルギーが行き詰まり、より乗り越えるためのエネルギーが少なくて済む部分へと進路を変更して殺到する現象。このとき、エネルギーの性質そのものは変わらないのであろうか? 言い換えれば、性的エネルギーとフロイトが呼んだあの衝動は、代替行為に再配置されたときも、元の性質を幾分かは保持するのだろうか? あるいはまた、代替行為に再配置されたエネルギーは、以前の自分の配置を覚えているのだろうか? つまり、我々は自分自身の或る衝動が、抑圧されたほかの衝動の代替物であることに気づくのだろうか?
防衛機制として語られるこうした現象ならともかく、精神分析過程で現れる様な転移性神経症は…、医師に対する転移は…? その転移は、神経症患者だけでなく、正常とされるような僕らにも、構造的に備わっているのでは?
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