d a y s*
photo & text by tomoko

* 2003年11月13日(木)
 『 魂のいちばんおいしいところ/谷川俊太郎 』


言葉にすると嘘っぽく感じることば。
そういうことが案外多くて言葉に詰まる。音楽や見たもの、読んだものの感想も、世の中のことも。私が思ってることは私が思っていればそれでいいのかな、とも思う。言わなきゃいけないことは言わなきゃ伝わらないのは解っていてもさ。



神様が大地と水と太陽をくれた
大地と水と太陽がりんごの木をくれた
りんごの木が真っ赤なりんごの実をくれた
そのりんごをあなたがわたしにくれた
やわらかいふたつのてのひらに包んで
まるで世界の初まりのような
朝の光といっしょに
何ひとつ言葉はなくとも
あなたは私に今日をくれた
失われることのない時をくれた
りんごをみのらせた人々のほほえみと歌をくれた
もしかすると悲しみも
私たちの上に広がる青空にひそむ
あのあてどないものに逆らって
そうしてあなたは自分でも気づかずに
あなたの魂のいちばんおいしいところを
私にくれた

「谷川俊太郎/魂のいちばんおいしいところ』


思いだしたように、谷川俊太郎さんの詩を読みました。初めて彼の言葉に出逢ったのは中学の時で、その時に「年齢のわりに若い感性の人だなぁ」と感じたのですが…私が年齢を重ねただけ谷川さんも年齢を重ねて、もう70くらいいってるんだと思うんだけどやっぱり若々しい印象だった。そういうのって素敵だ。

触れて、笑って、泣いて、眠って、そういう時間を、短くても「幸せ」って感じていく生き方をした方が、「これが最後かも」って思って過ごすよりも、よっぽどしあわせなんだよね。これからを幸せに生きていきたい。そう思ったら切なくなって涙が出そうだった。



仕事で「お妾さん」という存在をリアルに目にした。ずばっと言って「愛人」。先輩が「妾としてのメリットって一体なんなんだろうねぇ」と呟いてた。メリットねぇ……メリットとか関係なく、離れたくないだけ。
とかいうきれいごとがそこにあったらいいのにね。「私は内縁の妻です」と言ったところで相手が「知りません。」と一言言ったら宙に浮いちゃう存在だよな、彼女。以前「正しい愛人のなり方」みたいな本を立ち読みしたことがある。まーなんだか不思議なことがたくさん羅列されてた。
「たくさん写真を撮りましょう」
「ふたりで出来る限りでかけましょう」
「泊まりで会う時は必ずしましょう」
「渡さなくていい手紙を書きましょう」
不可解ながらも理解も出来ておかしな本だった。そんなおかしな本を手にして読んでみた私の行動も、大概不可解なもんだろうな。



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