ROOM
DiaryINDEX|past|will
今日のお昼はあったかかった。 車の中は、 光が反射して暑いくらいだった。
山道をくねくね登り、 桜を見に行った。
もう普通の道路脇の桜も咲いていて、
桜、桜、と喜んでいたけれど。
山の上から見る桜は、また、絶景だった。
高い場所から見る、ちいさくなった無数のビルや家にかぶって見える、 ぴんくや白。
桜は大きく、街は小さい。
不思議な気持ちになった。
好きなタイプの気持ちだ。
ここは、夜景もとても綺麗な場所。 デートが夜景なんて、 もうとってもベタな話なんだろうけど、 あたしは夜景もやっぱり好きだ。
普段人や、モノや、いろんな思いでうずまいてるごみごみした街が、 高いところから見ると、小さくて、きらきらしてみえる。
あたしは無宗教だけれど、 両親はキリスト教だ。
自分で自分のことを決めれるような年になってから、 あからさまに強制されたことはないけれど、 小さい時から 「神様のおはなし」 を、聞かされてきた。
だからだろうか、 すごく理不尽だと思うことがあったとき。 もうダメかも、って思うくらい辛かったとき。
「神様、何で助けてくれないの?」
って思っていた。
でも、 大人になって(?)初めて夜景を見たとき、 思った。
ああ、世界はこんなにきらきらして見えるんだ。
神様が、あたしの苦難に気付かなくても無理ないな。
ほんとうにそう思った。
みんなでお酒をのみながら楽しくのお花見も、 あたしは好きだけれど。
それでもやっぱり年に一度は、 こういう気持ちで落ち着いて桜を見たいと思う。
毎年。
|