ROOM
DiaryINDEX|past|will
| 2004年10月16日(土) |
嘘と、裏切りと、彼の涙 |
彼には、あたしに、まだ嘘があった。
あたしはそれに気づき
「帰る。もう連絡しないで。」
と言った。
もう、付き合っていけない
と、思った。
それは、あたしがどこかで予想していたことで 一番、あって欲しくないことだったから。
あたしがそういったとき
彼は、何も言わなかった。
ただ、呆然としていた。
あたしは、怒っていた。
悲しかったのかな。
何が本当かわからなくて。
いったい、彼の何を信じていけばいいんだろう、って。
だから、たくさんそんな思いを吐き出した。
彼の部屋にある、自分の物を集めてかばんに入れた。
しばらくして彼が立ち上がった。
あたしの焼いてあげたCD
あたしが落書きしてプレゼントしたタバコ。
マイセンの1ミリの、 1の部分を、大きくなぞって
「もかのナンバー1」
って書いてるやつ。
もかの字で、大きく
リスクファクター(はあと)
ってかいてるやつ。
禁煙してる彼が かざってくれてたやつ。
あたしがあげた手帳の箱。
あたしと買ったお菓子の残りまで。
彼は目に付くすべてを。
捨てようとした。
タバコを握り締めて、ゴミ箱へ向かった。
「捨てるの・・?」
とあたしは聞いたけど
彼は答えなかった。
タバコを握り締めて、ゴミ箱の前にしばらく立っていて
机の上に、タバコを投げ出した。
彼が、泣いていた。
彼のこの行動は、あたしを驚かせた。 彼は、
そういうところが嫌いでもあるのだけど そういうことに無頓着。
元カノのもらったものだとか
そういうものを処分する人じゃなかったし むしろ気にも留めてない感じで
浮気のあの子との写真すら
隠すこともなく 普通の写真に混ざって普通においてあった。
そんな彼が いきなり物を捨てようという行為に出たことが
あたしには驚きだった。
無理だ
とだけ彼が言った。
こんなものたちがあったら、生活していけない
と。
そういった彼が顔を覆って泣いていて
あたしは、自分の傷を、
そして勝手な、彼の傷を思った。
|