ROOM
DiaryINDEX|past|will
お風呂に入りながら、彼がふと言った。
「今月15泊くらいしてるんちゃうん(笑)」
うん、今月はなぜか彼の家によくいる。 電車で40分の距離は、学生のあたしには近い。
そもそも、あたしは電車が好きだ。
じゃなきゃ、名古屋と大阪とで遠恋すんのも もっとしんどかっただろうと思うし
もっと一緒にすごした時間の記憶って言うのは 少なかったんじゃないかと思う。
1時間、2時間。
家で、ぼうっとすごすと、あたしの場合あっというまだ。
でも、電車に乗ってたら、あたりまえだけど すごく遠くへいける。
会いたい人に会える。 行きたいところにいける。
すごいなあ。
あたしの彼氏は、スポーツをしてる人ばっかりで しかもサークルとかじゃなくて 部活でばりばりやってる人ばっかりだったから
時間に融通はきかないし 放置プレイも多かった。
でもあたしは一人遊びが得意だから
「待っててね。」
と言われて
「さみしいーはやくね?はやくかえってきてね?」
と言っても
パタン、とドアが閉まったその瞬間から 自分の世界に入ってる。
ひとり満喫。
電車は、そんなひとりの時間に似てる。
電車で本を読むのがすき。
部屋で読むのもいいんだけど 電車で読むのもなかなかよい。
こうちゃんに会いに行って 名古屋駅から読んで帰るのは 推理小説ってだいたい決めてた。
違うときもあったけど
離れるのが悲しくって だだこねて泣いても わがまま言って時間を延ばしてもらっても
プラットホームの彼が見えなくなったとたん
あたしは違う世界へ。
なんちゅう切り替えの早さ、ってじぶんでも驚いてた。
でも別れ際の寂しさもほんとうなんだけど。
今でも好きな宮部みゆきさんの本は このころいっぱい読んだ。
遠恋がえりのなごやからの2時間半の在来線には ぴったりだった。
あたしには。
彼が髪をきりに行くって言った。
あたしは買ったばかりの雑誌を家で読んで待ってようか どうしようか迷ったけど
男の人のカットは あたしが美容院に行ったときよりずいぶん短い時間ですむってこと 以前知ったから
ついていくことにした。 自転車の後ろに乗りたかったから。
美容院まではさすがについていかず 岡本の町をひとりでうろうろする。
欲しかった雑貨を探す。
彼は、美容院が混んでたからって 髪を切るのをやめてすぐに帰ってきた。
いっしょにぷらぷら。
今日はほんとによく眠った。
朝寝坊もして 起きて
お風呂に入って ご飯を食べて
抱き合って、
そしてまた眠った。
ものすごく気持ちよく目が覚めた。
裸の肌に、毛布の感触と彼の体温がすごくきもちいい。 うーん。
一日が48時間あったら、 24時間はこうしていれるってほんとに思った。
やみつきだ。 ドラッグだ。
二人の眠りはきもちよすぎる。
心配っていうのは降ってくるものだ。 でも、溶けてなくなる。
雪みたい。
二人のご飯は美味しい。 二人で食べるから美味しいって言うのも もちろんだけど
美味しいものを食べてる。
ちゃんと料理して、 バランスよく
心にも体にもよさそう。
食欲、性欲、睡眠欲、って言うけど 多分それが全部一緒に気持ちよくできる相手がいいね。
彼とは全部ぴったり。
愛情のカタチや重さがいつか変わっても その事実は変わらないような気がする。
|