2003年05月10日(土)
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変化の風が吹いている
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今、私に起こっているのは、転機というイベントではない。 外圧ではなく事件でもなく、言うなれば、きざでいやったらしい言い方だけど、つまり風。
去年の夏頃、ぐーっと落ち込んで、それから秋。 部屋の片付けを始めた。本棚もタンスも中のものを全て引きずり出して捨てたり売ったり寄付したりした。 2週間くらい毎日紙袋一杯のごみを捨ててたのを覚えてる。 トイレとか風呂場とかも自分で直せる所はハンズで部品買ったりして全部直した。
住環境の整備が終わって、次は食事を変えた。意識してさて次!って思ったわけじゃない。 思い返せば、自分を中心の同心円の外側から攻めていってるみたいだけど、 その時はそんな事を思ってなかった。 こんなもん食べたいなーって、ただそう思った。
肉・乳製品を減らした。高くても味のしっかりした有機野菜を買って、20穀米とかを食べ、昼食も添加物の入っていないものを選ぶようにした。 別にそれ以外はSHUT OUTというわけではなく、どこの店でもなんでも食べるし、ケーキもインスタントラーメンも食べるけど、傾向として、自分の身体を作り自分の活動を支える食べ物だから、丁寧に手をかけて作られたものを、しっかり噛んで食べよう!って、そう思ったので、そうした。
そういうものを選んで食べていて、ごく自然に食事を『食べる』というのではなく、 『頂く』という単語になっていることに気づいた。
そんな生活をしておよそ半年後今年の3月頃、腸が全面清掃を始めた。とにかく出る出る。 4月はそれの余震であんまり調子よくなくて、で、今五月。
身体はあいかわらず、よわよわだけど、でも腸内細菌の入れ替えは終わったみたい。 便秘知らずだし、吹き出物も出来ない。出来ても直ぐ消えちゃう。
同心円の中心に近づいてきた。核。心の問題。
まだ、整理されてないので上手くいえないけど。 私が全体的にぎくしゃくして、人間関係に緊張してしまうのは、つまりは捨てられた子供としての記憶に落とし前をつけてないからではないか。 と、まぁここまで整理したのは最近なんだけど、自分は自分の気持ちを外に打ち出す事が出来てないってのには気づいててなんとかしたかった。
無人島でビンに手紙入れて海に流したのが、つまり、このページなんだけどさ。 まわりの人には何にも言えないから、でも自分言いたいこと無いのか?って心を探るとなんかもやもやしてるけど、でもあるみたい!ってのに気づいて、じゃあ何だかわかんないけど外に出してみようって思ってHPという形にした。
ずっと続けてて何かなったのかなー。自分でも良くわかんない。 自分を整理するには良かったのかな。 去年くらいから少しずつわかってきた。わかるって言うのは知ってるってことじゃなくて、実感としてね。
敵を作っていたのも壁を作っていたのは周りじゃなくて自分だということ。 落ち着いて見回すとここは無人島じゃないってこと。
去年一番嬉しかったのがさー、EASY SEEKってサイトで本売ったこと。 お仕事モードじゃなくて、(仕事の時は社会的人格だから、交渉ごとはがんがんこなすけど。それと"私"は別だ。)ちゃんとどっかの誰かと取引出来たってことが、なんか文にすると何が嬉しくて何が凄いのか全然意味不明だけど、社会のネットワークに入って自分がそこにいて機能したってことがすごく嬉しかった。 自分もちゃんと繋がれるんだー。なんて。
今年の心がけは、具体的には人と目を合わせてにっこりと笑うこと。 抽象的には、今日読んだ本で言うと『股を開く前に心を開きなさいよ!』
すっごく幼児なんですけど。
漫画とか人のエッセイにあるように、脱皮とか衝撃とか一夜にして気分すっきりとか、 世界の色が変わって見えたとか、そんなことは全然無い。
でも、えっ?まわりの人ってこんなに優しいの?って、いちいちびっくりしてしまう。 スーパーでも駅でも、ちょっとした集まりであった人も、人間ってこんなににこやかなのかぁー!?って、 もう眼からうろこ。 私にこんなに親切?私にこんなにフレンドリー?とか、もう、いちいちびっくりして、 いちいちとっても嬉しい。
風が吹いてる。 自分の中の壁が消えたわけじゃなくて、なんか妙にかたくなな部分はまだまだたくさんあるのだけれど、窓をちょっと開けたら、外の風が入ってきて、自分が想像してたのより全然怖くなかった。拍子抜けです。 へんなの。
水の入ったダンボールをワゴンに積み込むべく奮闘していたら、助けてくれたお兄さん。 今までは、「どーもすみません。どーもどーも・・・・」とFADE OUTしながら、ぺこぺこお辞儀して逃げるように立ち去っていたが、ちゃんと目を合わせてにっこりはっきり「ありがとう!」と言えました。
子供です。あーもう、まったくこいつは。 自分しか面倒みて上げる人がいないから、自分で自分をしつけて上げないと。
口角を上げて心をちょっと開いて、相手の眼を見てにっこり笑う。そこから始めてみる。 アランも幸せになりたかったら、まず幸せな顔をしろって言ってるし。
alain
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