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かつてのあたしはいじめられっ子だった。 転校生だった小学校。 生意気だった中学校。(←激しく自覚有り…) まあ、苛められる要素としては、自信過剰な目立ちたがり屋だったということ。 充分に腹立つ子供だった。 数年で、天真爛漫で生意気なガキから、対人恐怖症に変わった。 高校では深い人付き合いをしなかった。 男とは寝るだけで終わった。 短大では単独行動を選んだ。 クールで大人だと言われ続けた。 社会人になってから、同期と打ち解けることが出なかった。 仕事場では仕事に熱中した。 挙げ句、異動先で馴染めず、仕事量も半端じゃなく。 精神的にぶっ壊れて、肺炎を起こした。 そして、辞めた。(今更ながら惜しい大企業でした…) 結婚したのは正社員をやっている頃だった。 あたしがいなければ生きていけない人のように見えた。 周りから見れば強い人だったけれど、あたしにとっては庇護すべき男に見えた。 それでも。 対人恐怖症のような症状は消えなかった。 初対面を相手にすると、声も出なかった。 バイトや契約社員の面接では、直前まで、泣いて行くのを嫌がった。 外に出れば、足が震えてたまらなかった。 でも、ね、華。 今、あたしは平気だよ。 あたしには、何があってもあたしを裏切らないあなたがいる。 ううん、いつか離れるかもしれない。 裏切られるかもしれない。 あたしが裏切ってしまうかもしれない。 でも、ね、華。 あたしには、何があってもあたしの味方をしてくれる、あなたがいる。 どんなことがあっても、あたしの一番の味方がいる。 信じられる。 それだけは。
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