あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


愛と現実。
2007年07月10日(火)

華の声が遠くに聞こえる。
寝惚け眼のあたしを起こす。
返してもらっていた鍵は色々と不便だと分かったから、
もう一度、華に渡した。
「もうドッグタグには付けないでね」
それが約束。



愛してると繰り返す相手に、
同じだけを返してあげられない自分が、少し嫌になる。
人生を儚むほど狡い性格はしてないつもりだけど、
逃げたい、と。
逃げられない、と。
逃げたくない、が交差する。
軽いジレンマ。



あたしはやっぱり、冷たくて、
自分を遠くから眺めているような感覚がある。



少しずつ、世界を広げようと、
話の合う人たちとの約束をしてみたりとか。
華と、
触れ合う距離を置くことで、
その存在を確かめてみたりとか。

何かしようと、いろいろ足掻く。

きっともっと考えないと、あたしは駄目な人間になっていく。





↑コメント変わります↑
対等にならなきゃ、まだ何も言えない。
空いたままの薬指が、
あたしを少し怯えさせる。










ときどき、ぽつりとお手紙をもらったりして。
返事を書こうかと思うのだけれど、
なかなかタイプが進まないので、こんなところで「ゴメンナサイ」を。
読んでます、ありがとう。
意地っ張りなのはお互い様なのかな、とお名前を見て思ったり。

命に関わるほどの大病でもないけれど、
生活していくのに不便な体質であることを理解して、
うまく付き合っていこうとがんばってます。

歩いていくと決めた道の先に、
出来れば光があることを願って。

あなたにも、あたしにも。
名前も知らない人たちにも。



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