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膝が笑う、と言う日本語はうまいなぁと思った。 笑い出したくなるくらい、立てなかった。 久し振りの感覚に、本当に笑い出しそうになった。 何も考えられない。 集中力もさることながら、激しいトリップ。 眩暈がしそうな程、強く、強く、侵入される。 痛くて、甘い。 あたしってつくづくMなんだなと思った。 それでも、以前よりは快楽を拾うことが容易くなった。 華の指よりも太くて、凶暴。 指ならば、快楽以外の何も感じなくて、ただただとろけそうになるのに。 あたしのものでもなく、 華の体の一部でもない、真っ黒い凶器。 どっちが気持ちいいと問われたら、今なら悩む。 女同士の不便なところは、真っ最中に抱き合えないことだ。 片手でしか触れてもらえない。 あたしは、 例え、それが華の一部でも何でもなくて、 単なる道具に過ぎないものでもあっても、 華の両手があたしのものになるのなら、それがいい。
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