あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


知らない、しらないしらない。
2007年10月28日(日)

華の身体から、髪から、知らない匂い。
あたしの知らない匂い。
あたしの知らない、華の生活の匂い。

ああ、イライラする。

あたしにはあたしの家があって、
あなたにはあなたの場所があって。
それは当たり前だし、仕方のないこと。現状は。

ああ、それでもイライラする。
抱き合えば事足りる擦れ違いを、互いに膝を抱えて、
蹲って、
嘆いているだけ。

華が、噛み締めるように「ごめん」と繰り返す。
あたしは。
あたしは。


あたしは、


明日の我が身すら予想も出来ず、
いっそこんな生活から逃げ出して、
地元に帰って、お見合いでもした方が幸せなんじゃないか。

女同士で、認められなくて、一緒にいられなくて、
どんなにどんなに待ち侘びても、
共に生きていける日なんて来ないんじゃないかと、
そんな恐怖に囚われる。

怖いんだよ。

欲しくて欲しくて仕方ないもの。



あたしを認めて。
あたしを受け入れて。
あたしのものになって。
あなたの全部を受け止めさせて。
抱きしめて。
抱きしめさせて。




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