あの日。 衝撃の事実を知ったあの日。
あれ以来、 あたしの調子はおかしい。
彼のせいにしたくないけど。 未だに彼に囚われてる自分を認めたくないけど。
仕事も プライベートも 学校も
何もかも うまくいかない。
元はといえば、 やっぱあたしの生活の乱れなんだろうけど。
それすら 彼のせいにしなきゃいけない自分。
心の乱れ。 ありえないくらい、 仕事に集中できない。
成績が異常に下がってる。
弱い。
あの日、 あたしの頬を伝った涙が そのまま凍り付いて。
あたしを動けなくしている。
「気にしすぎだよ」
そんな易いセリフで 今のあたしは、 どうにかなるもんじゃない。
どうやったら気にせずいられる?
どうやったら忘れられる?
時間が経つのを待つだけなのかな。 新しい恋愛をすればいいのかな。 このまま何も考えないようになればいいのかな。
真っ暗な世界に堕ちて。
今一人で部屋にいるあたし。 家族にために仕事の準備をしている彼。
家族? あなたが欲しかったのは、 その家族だったの?
二人目の子供を。
あの子の分も 愛していける?
お願い。 愛してよ。
子供があなたのこと、 ウザいと思うくらい、 生まれた子供を愛してよ。
二人分。
運命の人。 結ばれなかった運命の人。 命を懸けて好きだった人。
いつになったら、 こんな自分を 誇りに思えるんだろう。
お願いだから。 あたしの心の邪魔をしないで。
我侭だな。 あたし。
お願いが多すぎる。
一番のお願いは、
あの子のこと、 忘れないでね。
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