誰かと話したいときに限って、 誰とも連絡がつかない。
確かにあたしは、友達が多いわけじゃないけど…。 それでもさ。なんかさ。
きっといろいろ思い出してナーバスになってるだけ。 まだ弱ってる事、痛感させられたの。
彼女のせいじゃない。 単純に彼女の事を思うと苦しくもなる。
つらいよね。
きっと彼女は、 あのときのあたしの状態になる事を想像してるだろう。 「罪悪感を感じなかったとしたら… その時を考えるとぞっとする」って言ってたね。 けど、あれは。 あのときのあたしは過剰だったかもしれないよ? あたしは受け止めるのに時間がかかりすぎたもん。
彼女は真摯に受け止める覚悟が出来てる。
あーーーーーーーー。 たくさん思い出しちゃった。 封印してたものも、 忘れたふりしてたものも。 あの子のことも生々しく。 彼のことも悲痛なほどに。
18歳のあたしに、戻った。
彼女と話してて、 不思議なくらい記憶が戻った。 忘れてた訳じゃないけど、 瘡蓋を剥がしたように、 痛みと、 悲しみが。
泣き喚かずに居られるのは、 あたしが成長したからか。 彼女の力になりたいと強く願うからか。
あたしが泣いてちゃいけないんだ。
いずれ襲ってくるであろう彼女の精神状態を、 最善の状態で支えるために。
自分の過ちを見つめ直す機会になってる。
今のあたしの状態で、 彼に会ったらどうなるかわからないけど。
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