格子蝶

2006年05月02日(火) ヤサシイワタシ

と言う漫画があります。作者はひぐちアサ。全2巻です。
この作品の、次作が150万部突破(確か)の"おおきく振りかぶって"
です。毛色が180度違うので注意です。

始めは主人公、弥恵にむかつきます。なんか"こんな女でも救われる
(幸せ)に成れる"話だと思って。しかし、2巻でまさかの展開に!
これ以上はネタバレになるから書きません。

私、リアル弥恵です。
弥恵の元彼の新庄さんが、後編からの主人公、芹生に弥恵の事を
評して「頑張ってるのに、なぜ凄いと言わないのよって、言うでしょ
あの人」と。私も頑張ってた。認められたい、凄いね、と言われたい
と思ってた。でも新庄さんは「粘りが無い(=頑張ってない)」と言う。
確かに弥恵は、行動力はあるけど、計画性が無い、主体性が無い
で、それが駄目だと即次に行く。粘って何度も繰り返そうとしない。
私も、そう。だから、リアル弥恵。

芹生にとって、弥恵は"初めての女"だった。いきなり告られて、成り
行きでHして、いつのまにか恋人同士。だから、弥恵から一方的に
振られても、その後「オレといれば?」とまで言う。弥絵が、まだ
新庄さんを好きでもいいと思ったし、弥絵に関わりたいと思った、
弥絵の写真がモノになるなら、なって欲しいとも思った。
芹生のこの考えと云うか、状態って、私には苦痛。辛かった。
芹生にとっての弥絵の存在価値が、"初めての女"でしか無い様に感じた
から。そりゃ、弥恵の事、好きだったんだろうけど、あんな女だから
ねぇ、弥絵。だからこそ、辛いのだ。

後半、芹生は、弥絵を評して「その人の上手くやってるとこ、想像出来ない
んだもん」と云う。弥絵を想って芹生は"願いって、叶わなかったら駄目
なのか?"と自問する。"願い"か。。。"こうありたい私の姿"は、叶わな
かったけど、私は今、リチウムとナトリウムを飲んでいる。弥絵は非合法
ドラッグをやっている。そこが違う。それだけの違い。

この日記のジャンル"日常/生活"なんですが、すっかり、メンヘルですね。


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