どんだけ好きなんだ、私は?! と、突っ込みたくなる位、ここ2.3日は芥川ばっかりです。 で、読んでるのが、小説だけじゃなくて、他者の芥川評 とかも、入っています。 もう、菊地の"芥川の事ども"は辛いなぁ。 菊地は、芥川で無いから、気にしない。 芥川は気になるから、三越の10円切手をアンソロジーに収録した 作家すベてに送る。 付き合いが長いから、気にならない、菊地。 小学生全集で気まずく芥川に話し掛けられない、菊地。 7月、文藝春秋社に2回立ち寄る芥川(2回とも留守の菊地) それを死後知る菊地。
菊地宛の遺書は、4月には書かれていたと云う。
私は女だから、引き合いに出すのが、照日の前や六条の御息所 なんだけど、そんな風には生きられないとずいぶん前から 思っていた。羨望しても得られない物があると知っていたから。
芥川にとって、それは木曽義仲であり、往生絵巻の五位の入道 なんだろう。正宗白鳥に「白蓮華は咲かない。骸は腐るだけ」みたいな 事をと云われても、芥川にしてみれば彼のような人にこそ、咲かせなければ いけないと思ったはずで、菊地が頸縊り上人では、芥川にしてみれば ありえない人物に紫雲たなびき芳香をかぐわせた。 まさに菊地。という小説だった。 そこで、六の宮の姫君が出てくるわけです。
姫君は、現実を見ないふりして、悲しい事も少ない変わり嬉しい事も 無い安らかな生活の中で、男の援助を頼りにする。 一心にすがる物の無い彼女は、経文さえ満足に唱えられず亡くなる。 そして、死を受け入れられず朱雀門でさ迷い続ける。 芥川は彼女に、慶滋保胤を対抗馬として当て、「極楽も地獄も知らない 不甲斐ない女の魂」と云う。
まぁ、芥川なら、地獄変がおすすめです。 アレは新聞連載なので、かなり緻密に面白いです。 そして、主人公の画師は、義仲や、五位の入道と同じ人だと思う。
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