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2003年11月06日(木) |
6万年前のオーストラリア大陸 |
オーストラリアの歴史の本を読んでいる。アボリジニがアジアから小さな筏で漕ぎつけオーストラリア大陸を発見し移り住んでゆくところから始まる。
6 万年前、海の水面はもっと低くオーストラリアはもっともっと大きな大陸だった。タスマニアなどの島も含めてオーストラリアの全ての島は陸続きだった。パースにしても、今はシティから海までは車で15分もあれば行けるけれど、当時は何日も何日も歩かなければ着かない遥か向こうに海岸線があった。気候も今のように日中太陽の下で過ごせない程暑いことはなく、雪が降るところが沢山あった。ユーラシア大陸とオーストラリア大陸も今ほど遠くはなく筏で緩やかな流れの中インドネシア辺りからアボリジニ達が漕ぎつけオーストラリア大陸を発見した。この時アメリカ大陸でもまだヨーロピアンによって発見されていなかったので、事実アボリジニは世界初の大陸を発見した民族になる。そしてこの時カンガルーやタスマニアンデビルやワラビーなどの動物は既にこの大陸に生息していてアボリジニ達の貴重な食料となっていたようだ。これらの動物達が今まで種を絶やさずこれたのはオーストラリア大陸の孤立に起因しているという。
綺麗な空や水に恵まれた楽園のようなオーストラリアが脳裏に浮かぶ。できることなら6万年前のオーストラリアに行ってみたいと思いを馳せる。わたしが住んでいた西オーストラリアにはまだ手付かずの自然が残されているというけれど、それも年々破壊されていく。パースから400km南に向かうHWYの脇には森を切り開いて作られた農場が広がっている。ところどころ森は残っているけれど、野性のカンガルーやコアラや蛇が住めなくなり、渡り鳥も帰ってくる場所を完全に失う日は遠くない。