My life as a cat
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2004年02月03日(火) 男の料理

マーティンはわたしが料理するのを見て「なんでそこ捨てるの?」などとよく言った。例えばもやしのヒゲネとか絹さやの筋とか。わたしは日本で覚えた普通の感覚で取り除いていたけれ欧米人はまずやらないようだ。彼に料理をさせると皮もあまり剥かないし、灰汁を取ったりもしない。ブロッコリは下の方も小さく切って入れてしまうし、キャベツなどは芯も切って入れてしまう。これを見ていたら今まで普通だと思っていたことがすごく無駄に思えてきたのでやめた。

こちらに来て覚えたのは茹でこぼしはすごくもったいないということ。栄養分が流れてしまう。なので、ふかしてみたり、茹でた汁を何かに使ったりすることにした。じゃがいもの皮と芽には毒素があるらしいので食べない。けれど皮むきは丸ごと茹でてから熱いうちにする。そうすると綺麗に皮だけ剥けて実が無駄にならない。

こんな風にするようになってから日本人に書かれた料理本を見てると捨てたりすることが多くてもったいないなぁと感じてしまう。繊細でいいなぁとも思うのだけれど。すっかりこういうことをしなくなったわたしの料理を日本人がみたら「大雑把な男の料理」だというだろう。


Michelina |MAIL