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My life as a cat DiaryINDEX|past|will
山本文緒の「あなたには帰る家がある」を読んだ。ルックスは悪く決してモテるタイプではないが家族を幸せにしようと務める男と、「誰もが認める美人」で世間知らずで良妻賢母の妻、そしてルックスや人当たりはいいもののいまいち責任感や愛情に欠ける男、家事よりも外にでて働きたい妻との夫婦が奇妙に絡み合っていくお話。若くして結婚し1000円のランチを食べるお小遣いも貰えない男や献立を考えるが面倒になる女のストレスなど給料と物価が見合わない国、日本ではすごく一般的なものなのではないだろうか。読んだ後に伸びをしながら「ふあー、何をしたいわけでもないけど、やっぱり結婚なんてあまり興味が沸かないわねー」とつぶやいてふと山本文緒に描かれてしまいそうな「平凡な27歳の独身女性」なわたしに一人ふふっと笑ってしまった。
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