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My life as a cat DiaryINDEX|past|will
邦題で「チョコレート」という映画を見た。舞台はアメリカの田舎町。レイシストで偏狭的な父親の影響を受け自らもレイシストとなった白人のハンク、それに反発するその息子のソニー。刑務官であるハンクとソニーが死刑を執行した黒人男性とまた黒人であるその妻のレティシアとその息子。ソニーが好きだった父親に反発しながら自殺した日を堺にハンクにも変化が現れはじめやがては自分も父親に不信感をいだいていく。そしてハンクはあるどしゃぶりの日に道でレティシアとその息子を自分が死刑を執行した黒人の家族だと知らずに助ける。やがてひき逃げされた息子は逝ってしまい、お互いに息子をなくしたハンクと女は何も知らずに惹かれあっていく。自分ではどうにもできない社会の黒人に対する差別への無念さ、それなのに結局は白人男に泣きついてしまった一人の女性の頼りない姿がとても切なかった。やがてはハンクも父親を見捨て、レティシアの元に行く。静かに2人が人種の壁を壊していくのが感動的だった。
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