My life as a cat
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2025年09月04日(木) 夏の終わり

息子の学校がはじまった。2ヶ月間の夏休み中、息子は朝から晩まで蟻、蟻、蟻に夢中だった。日中は木の下に蟻の巣に張込み、夕方になると蟻の生態や巣作りについてのYoutubeに張り付き、翌朝適当な物をあちこちから集めてきてそれを再現する。彼があちこちからいろんな蟻を連れてきて、家にあるいろんな食べものを与えたせいで、夜になると家の隙間から蟻がぞろぞろ入ってくる。息子が寝た後、夫婦で蟻を外に出すというひと仕事が待っているのだった。

あんなに車ばかり集めていたのにもう見向きもしない。昨日嫌いだった食べ物が今日は大好きだったり、子供の脳の成長ぶりはめまぐるしい。

夏休みももう終わろうとしている時、義父が亡くなった。夜に突然義妹がパニックに陥りながら電話してきて、転倒して頭を打って脳出血してるけどもう手術も無理で。。。。夫も呼吸が荒くなって正気を失っていて、わたしは航空券を探したけど、時期が時期でみんなヴァカンスでバタバタ動いてるものだから空きもなかなかなかった。なんとか見つけた翌朝のフライトで夫は病院に駆けつけ、まだ息をしてる義父の手を握り、お別れを言うことができた。夫が来てくれるのを一生懸命待っていたのかもしれない、その2時間後義父は息をひきとった。今年に入ってからずっと入退院を繰り返していて、最期のほうは暑い中3日おきに通院していて、治療も辛かったようだし、悲しいけれど、本人はやっと楽になることができたのではないだろうか、と義父の苦しみを思ってほっとしている部分もある。半世紀一緒にいた相棒を失った義母の悲しみを思うけど、想像してもしきれるわけがない。

夫を含め彼の家族は物を所有するということに全く関心のない人たちだから、義父の亡き後、彼の遺品を処分するのに一日もかからず、夫が形見に持って帰ってきたのは腕時計だけだった。


Michelina |MAIL