さよならの重さ。 - 2006年05月04日(木) 「ましろがそこまで言うんやから相当なんやろな。」そう言って彼はあたしを抱きしめた。 「ごめんな、鈴木くん…。」温かい腕の中であたしは泣いた。 「なんでましろが泣くん?それは仕方ないことやろ…俺にそれだけ魅力がなかったのが悪いし。今まで彼女でおってくれてありがとな。」 なんで?なんでそんな優しいこと言うん? あたしが、全部悪いのに。他に好きな人が出来たからって一方的にあなたに別れを告げてんのに。 あぁ。もういっそのこと罵ってくれた方が良かった。嫌ってくれて酷い言葉とか言われた方が良かった。 「お前を抱きしめられんのこれで最後やなー…幸せになりや。」 「さよなら。もう、彼女として見ぃひんから大丈夫やで。会う時は普通にしててくれていいから。」 さよなら。なんて重い言葉なんだろう。あたしは、彼に気持ちは少しもなかったのになんでこんなに悲しくてたまらないんだろう。 愛してくれる、都合のいいこの人を手放したくないから?…あはは、あたしめっちゃワガママやん。めっちゃ嫌な女やん。 どうしてあたしはこんなにもあたしを愛してくれる人を愛してあげらんなかったんだろう。きっと幸せになれたのに。 気持ちを上手にコントロールできたらいいのにね。そしたら、あたしを愛してくれる人を愛すんだ。もう傷つかなくてすむのにね? どうしてあたしはこうも。周りのミンナを振り回すんだろう。あたしのどこに、そんなことできる程の価値がある? -
|
|