こんな瞬間には きっとカラダに張り付いていた薄く白い布が思いも寄らず はらりとはがれ 折からの風に 音もなく舞い上がり灰色の空に消えたような昇華というコトバがふさわしくないのならなんと言えばいいのか長い道のりのあいだでこんなキラメキの瞬間を手にした時カラダの中に堆積していた思いがふうわりと 消えていたのではないか生あればこそ きっといつかその刹那のキラメキを こころに灯してまた続く道を歩いてゆけその果てを探して