カゼノトオリミチ
もくじ|過去|未来

いち月の朝日が差し込む
食べ残した パンのくずや
夕べのレシートが散らばる食卓に
コーヒーの湯気がおどる
昨日をリセットできそうな 朝のひかりがまぶしくて
平凡な日常の中にいても 小さな心の高揚を
覚えて
でもそれは
ほんの一瞬のキラメキでしかなく
心が振れて 頼りげなく感じる朝は
うん なにもしなくてもいいよ
大丈夫
そのうち 黄色い水仙も眠りから覚める
地球ものんびりと回りながら
春を連れてきてくれる
通りの梅も 今日あたり
きっとひとつほころんでいる
natu

|