カゼノトオリミチ
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透明な弦の響きが
秋の朝のミルクティのように
安らぎ運ぼうと 湯気ふわり
なのに 襟元あけたほうがいいの
丸首がいいの
イライラの原因は目覚める前のこと
ページめくっても めくっても
失敗ばかりで逃げ出せなくて
気づけば 音は消えて
アスファルトの街路樹 揺らす風の音
次の曲が始まるまでのわずかな時に
捨ててしまおう クシャクシャにして
明け方の夢なんて
今は
太陽が出ている 夢のこちら側なんだもの
曲がまた流れ始めて なぐさめてくれる
ありがとう
目を閉じて 音に身をゆだね 吸い込まれてゆく
natu

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