窓を開ければ湿った夜が 忍び込む建設中のビルの灯り尾を引くように走る車夜の音は 集まって街の上で低くとどろきひとつの黒い固まりになる目を閉じていると やって来る私を寝かすまいとする頭の中の小人達を窓からそっと 逃がしてやる本当に ここには誰も住んではいないのだから今としっかり 繋がって生きなければ今と繋がって