あれこれともどかしく並ぶ言葉たち文字になるのを 拒んでいるよに言葉たちほら順番に ならびなさいてんでにオモイを喋ってないでランドセル水色桃色 気をつけて山茶花の角 かけてゆく北風が ひゅうと私を追い越した商店街は ますます老いて言葉たち集めて並べてみるけれど舌で溶けてく 吐き出す前にあきらめの光が宿る目の人へ心で何度も頭を下げる病床の穏やかな瞳語り出すポツリポツリと過ぎし日のこと