≪ ≫ 初日 最新 目次


阿修羅場に生きる
aya

My追加

2006年10月23日(月) ■
�供ァ‐�さな相棒




―あぁ、どこに行ったのよ、アタシのシャープペン。



昨日、帰りがけに無くしたペン。
お揃いで購入したボールペンが、いつもより存在感を放っていた。
忙しいと思いながら、私は手を休めるたびに、席を立ちオフィスを眺め、
ペンが隠れていそうな隙間を見つけては、目を光らせた。

シャープペン不在のまま、一週間が終えてしまった。
私とともに戦う、戦友ともいえるシャープペン。

私は、迷わず、再び地元の商店街の文房具店へ向かった。
レジの横に置かれたボールペンとシャープペンのセット。

「すみません!シャープペンだけ分けてもらえます?
 シャープペンだけ無くしてしまって。」

自分でも驚くほど、惜しい顔をしながら、
入口ではたきを片手に、店じまいをする店主のおじさんに声をかけた。

「もちろん、いいですよ。」

知っていたけど、次に購入するのが、二本目であり、
それを至極気に入っているのを私は、強調したかった。他に理由はない。




―やっぱりこの書き心地、最高ね。さすがよ、アタシの相棒。


オフィスに入り、自分の席につくなり、私は青いチェックの紙袋から、
昨日購入したシャープペンを取り出した。
手から離れてしまった一代目に一瞥し、早速二代目を使い出す。



―このグリップ感が、たまらないのよ。
 これじゃなきゃ、駄目ね。


二代目は、私の神経を通るべき道に真っ直ぐ走らせた。
長雨が続いた後の、すっかりと晴れた青空のような感覚が脳を駆け巡る。



―文房具ったって、馬鹿にできないわね、ほんと。



オフィス・レディたるもの、小物に手を抜いてはいけない。
できるだけ、可愛いものを、
思わず手に取ってしまいたくなるほど、
とびきり愛嬌のあるものを、
デスクに並べ、気持ちをコントロールするのだ。




―あぁ。アタシもすっかり、人並みのオフィス・レディね。







―やなこったっ。











↑エンピツ投票ボタン

My追加