7畳半

2011年01月08日(土) ダンヒルたばこ紳士購入。あと読書について

国文学関係の大学に進んで、
今院生。
今にしてやっと神保町デビュー
おそいよね。
…まぁそれまで興味なかったからね。
あと何買っていいかわかんないし。
しかし圧巻。
時代が話しかけてくる。
あと皆様マナーのよろしいこと。落ち着く。

『ダンヒルたばこ紳士』発見。
團伊玖磨 翻訳
アルフレッド・H・ダンヒルの本。

團伊玖磨っ!作曲家!
『花の街』の人だっ!
『夕鶴』の人でもある。まずそこで興奮。
『花の街』は、中学の教科書の中で特に好きだった。
テストにでるから覚えた。「えましょうこ だんいくま」
彼は愛煙家なんだなぁって、初めて知った。
あと、本をいくつか書いてたことも。

彼女に話したら興味もってくれるかなぁ。

見つけたときは特に価値も知らなかったけど、
團伊玖磨とダンヒル、この組み合わせは買わねばと思い、
隣の『ビール礼賛』と長らく天秤にかけたあげく、購入。
定価420円。
購入価格3000円。

…ぼったくられた?!
と思ったけど、この店以外には置いてなかったし、
初版だし
昭和42年だけどあんましめくられたあともない。
学級文庫くらいな、多少古ぼけてるけど問題なく読める感じ。


調べてみると、
アマゾンでは、
3版帯付き5000円台
1版帯付き24000円台
すっご…
帯ないのは残念だが、だからこそのこの値段かな。
ぼったくられてはなかった。
大切にしよう。
…「天地創造」のサントラでも3万するもんな。
アンリミは500円なのに。
まぁ俺みたいなド素人でも、H・ダンヒル著で團伊玖磨訳だったら価値あると思うし。
でも3000円じゃなきゃ買ってなかった。危ない危ない。
買ってよかった。

ちなみに『ビール礼賛』
その店では5000円だったけど、別の店で2000円で売ってた。
買わんでよかった〜
しかし、初めてでうまい買い物ができる気がしないので、保留。
「日本の古本屋」で探してみよう。
…でも今考えると定価(3000円)以下だったたから、買っててもよかったな

代わりに
『比較文化の眼ー欧米ジャーナリストによる飲食エッセイ集ー』
サントリー博物館文庫1982初版
『ビールと日本人』
キリンビール編 河出書房昭和63(1988)初版

を計800円で購入(定価計1430)
怖くてそんな古くない文庫本にしか手が出せなかった。


嗜好品、特に煙草と酒の歴史(流通、楽しまれ方、製造他)の本
これが自分にとって本当に時間を忘れて読めるジャンルの本だなと感じた。


小説も、合うものならいいとおもってたけど、それでも疲れる。
最近は「お勉強」という形で読んでるからなおさら。
あと、たぶん一番の原因は、
「文学作品」って、「人」なんだよね。
よーするに、自分の中に他者つーか「他人」が入ってくるのが多少なり抵抗のあることなんだと思う。
「コレは自分だ」と思えるものには、あまり抵抗を感じないのだけど、
やっぱり「文体」というものも「他人」であるからね。

歴史や文化っていうのは、人の集まりだけど
出来事であって、文体や感情ではないから。
や、文体も感情もあるんだけど、
なんつーかな、それは手段だからさ。
パーソナリティを侵食される自覚はないわけ。

他者という点では、自分の知らない・興味の薄い分野も抵抗がある。
そりゃそうか。
そりゃそうだ。なにそれっぽいこといってんだ。バカか。

うん、まぁ文学作品は仮に一度入り込まれたとしても、
そこに自分が入り込むものなんだけど。
最終的には、読んでる自分を読むのだけど。
わかってても読み始めってのは抵抗あるよね。



とにかく今日は、いい買い物をした、と。


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万田 倫 [MAIL]

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