2012年08月30日(木) |
映画「TIME」をみた。もやもやして吐きそう |
結末に向けて吐き気が増してった。 だって、ああやって時間が流通してったら、 働く必要もない。 誰も働かなくなったら 誰が社会を動かしていくのだろう。
あ、設定についてはいろいろつっこむ所がある。 あの時間の大元はどこからきてんの、とか 人為的にできるもんでもないしな。 けど無理矢理辻褄合わせて ストーリーだけを追うと なんかもう「リベリオン」みたいなもやもやが残る。 あの映画もガンカタばっか印象残ってるみたいだけど、 結局革命を起こして全員に感情を取り戻させたけど 革命という形であれ そのせいで街のあちこちに火の手が上がって 暴力が蔓延してしまって 確信犯(本来の意味で)の主人公は 「これでよし」といわんばかりの笑みで幕を閉じる。 感情を抑制された生活がよいなんていわない。 けどじゃあ結局どうすりゃいいんだよ!!! っていうもやもやが残る。
そんなもやもやが「TIME」にはあった。
考えたことふたつ。
搾取はよくない。 けど誰かが調整しなけりゃ あの世界はうまくまわらない。 明日のために働く必要がなくなったのだから。 安心して普通の人生を過ごすだけの時間が手に入ったら それ以上求めなければなにもしなくていいわけだ。 時間がある奴は急がない。 彼らの足取りは緩慢に描かれていた。 そうやって人はこれから堕落していくのだろう。 生きる時間を与えたけど、 生きる目的は剥ぎ取ってしまった 生きる目的が明日なんとか生き抜くことってのも まぁ辛い世の中だけど。
そんで、じゃあバランスを保つために日に日に死んでいく人を見過ごせるの? っていうとそうでもない。 まぁ全員が全員同じように汗水垂らして働けばいいのだけど 主人公の父も同じようなことをして失敗したのだろう。
もいっこ。 人類全体の時間が有限だったとする。 その時間を少数がガメてたら 人類全体の寿命は延びる。 それだけ進化・発展・あるいは存続する機会を得られる。 でも全員に均等に分け与えたら 人類全体の寿命はぐんと縮むわけだ。 といってもそのために自分の寿命を差し出せともいえない。
もやもやする。 もっとB級臭ただよって へーこんな世界すげーなー とか 口開けてぽかーんとしてりゃ 終わってる映画だったらよかったけど 完成してんのか完成してないのか つめた結果ああなのか つめられなくてああなのか よーわからんし 自分なりにあのストーリーを考えてももやもやするし
最後のシーンは 最高に悲しすぎる。
|