☆空想代理日記☆
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依然として右足の親指と左足の人差し指が痛い。歩き方を工夫してみたのだが、工夫すればするほど膝が痛くなった。石でできたランドセルをかついでいるような感覚はなかったのであるが、石でできたリュックをかついでいるような感覚はあった。
こういう時のために日記を綴っているのだけれど、肝心なことは何ひとつ書いてないことが判明した。
たとえ詳しいことがわからなくとも、妙な違和感があった日くらいは特定したいのが人間である。ここでわかることは、不逞者は人間だということだ。
秘密をひとつ明るみにするなら、実は、手書きのメモが存在していることである。意外としっかり者なのだ。
日記のネタになりそうなものをカテゴリー別にしてメモしてあるのだ。
違和感のカテゴリーのメモで、最新のものを視てみると3日前にあった。
近所の小さな本屋に、パンチパーマでサングラスをかけたおじさんがいた。左手に大根を持って、コロコロコミックを2冊も購入していた。とある。
じっくりと考えてみたが、不逞者の足の指と関係することではないばかりか、まったく意味不明なメモだった。
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